先日、長くお付き合いさせていただいている方からご相談を頂きました。内容は、
「遠方に先祖代々から続いているお墓があって今まで何とか管理してきたが、年を重ねるにつれ重荷と感じるようになってきた。せめて近くにあればまだ頑張れると思うんだけど・・・」
ということでした。
その場で思いついたこととすれば、お寺さんにご了解いただけばいいのではないかな?という単純な考えでしたが念のため調べてみることにしました。
お墓のことはほぼ無知な状態でした。記憶を辿ると、他界した父が自分のお墓を設ける際に毎月お寺さんに通っていたことが思い出されました。すると、「檀家」という言葉が頭をよぎり、父がお寺さんと「檀家付き合い」をしていたのか、そもそも「檀家」ってどのような立場のことなのか、住職さんに聞いてみることにしました。
教えて頂いた内容を簡単に表現すると、「入檀」という儀式?を経て、お寺さんに「お布施」を通して支援をする関係だと私なりに理解をしましたが合っているかは不安です。お付き合いを辞めることを「離壇」と言うそうです。
住職さんから、「改葬」(この言葉自体知りませんでした)に際し新旧寺院からご了解いただくのに加えて自治体へ申請して許可を貰わないといけない事を教えてもらいました。
改葬許可申請書:https://www.city.toshima.lg.jp/095/tetsuzuki/todokede/todokede/documents/20201022kaisou-1.pdf
申請書には、現在管理してもらっている寺院の承諾を得た旨と新しく管理してもらう寺院の承諾を得た旨を、それぞれ証明欄にご記入いただきます。
これによって自治体として、改葬に問題がないことを確認し改葬許可書を発行できるというシステムなんですね。因みに、改葬許可書はご遺骨1体につき1枚必要らしいです。先祖代々ということですから何枚必要になるのでしょうか?ご相談者さんに伝えましたが、ちょっと困った表情をされてました。(深くお話ししませんでした)
改葬許可書の発行を受けるために1枚300円かかると聞きました。(自治体によって違うかもしれません)新旧寺院に対して、お礼とご挨拶の意味を込めて納める費用や、閉眼・開眼供養料、墓石の移送費などで数百万円かかると想定してから,、進めるかどうか考えた方がよさそうです。費用を抑えたいのであれば永代供養の方法も選択肢の一つのようです。
ご住職から教えて頂いたことの中で考えさせられたのが、寺院と檀家付き合いを継続してくれる家が少なくなってきているので、離壇のお話を頂くのは正直悩ましいとのことでした。また、ご親族と良く話し合いをされた方が良い。今のお墓の近くに、疎遠になっているものの、本家や分家があるようならそちらにも相談しておくことをお勧めしてください。トラブルになる可能性があります。と教えて頂きました。
お墓について知らないことが多いということに気づかされましたので、もう少し勉強してみます!!