最近、新型コロナウィルスに対応したワクチン接種が話題になっていますが、ワクチン詐欺なる事例も報道されています。そこで、このような詐欺について勉強してみました。
振り込め詐欺の代表的な分類として、「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「架空請求詐欺」があります。
オレオレ詐欺:子供や孫になりすまし、トラブルを解決するための代金を要求する詐欺。
還付金詐欺:団体職員などと偽り、ATMに誘い出し金銭を振り込ませる詐欺。
架空請求詐欺:商品やサービス利用料や延滞料など、架空の請求を語り金銭を振り込ませる詐欺。
これら振り込め詐欺の被害経緯として、電話の相手が自分や家族の個人情報を知っているからと信用してしまって、気が付いたときには詐欺被害にあっていたというケースがほとんどです。ではなぜ個人情報を知っていると思わせることが出来るのでしょうか?それは相手の巧妙な会話術とでもいうのでしょうか。
例えば・・・
「○○さんですか?」と電話がかかってきます→「違います」と答えると→「え?○○さんではないのですか?すみません。失礼ですが・・・」→「△△です。」→「以前は○○さんのお宅でしたので・・・」
この後親切にも、あなたは「私はここに何年前から住んでいて、住所は□□町□―□」などと答えてしまう。
このような手口で、日々情報収集を行っているようです。
次に、身内の一大事をなんとか回避しなければ!という場面を巧妙に演出されてパニック状態になり冷静さを失わせる手口が多いようです。次に挙げる項目にご自分が該当しませんか?
・街中で声を掛けられ相手の話を聞いてしまう。
・頼みごとを断るとき相手に悪いと思う。
・相手から強い口調で迫られると自分の意見を主張できない。
・子や孫の話には甘くなる。
・詳しくない内容の話題になると、他人の意見をそのまま聞き入れてしまう。
態度や声の大きな人が苦手、権力を振りかざしてくる人が苦手、お金儲けの誘惑に弱いなど、ご自身のウイークポイントを認識しておくことが大事です。真面目で勤勉、情にもろいといった日本人特有の長所を逆手にとった卑劣な犯罪がこの振り込め詐欺です。
以前母親から平日の仕事中に携帯に電話が来て、突然「今どこにいるの?!」と非常に強い口調で話し始められたことがあります。
実は警察を名乗って「息子さんが痴漢で捕まっている。相手は示談金を払えばなかったことにすると言っている。」と電話をかけてきていたようです。(これを飲み会などで笑いながら話題提供しています。)
私が偶然にも電話に出ることが出来る状態にあったから良かったのですが、商談や会議中の場合には着信に気が付いても対応しない場合があると思います。
そんなときに「やはり捕まって対応できない状態なんだ」と判断して相手の指示に従ってしまったら被害に遭っていたことでしょう。
このような電話がかかってきたときには、【一度電話を切る】【電話を切る際に、相手の所属団体名・担当部署名・担当者氏名・(携帯ではない)電話番号を聞く】【親族・友人・知人に相談する】ことでパニック状態から少し冷静さを取り戻すことが出来るようです。
万一、詐欺にあってしまった場合でも現在では相談窓口や被害者救済制度がありますので、なるべく早く対処するべきでしょう。
相談窓口:#9110警察相談窓口
自動で最寄りの警察署に電話がつながります。
※悪徳商法や訪問販売による被害に遭われた場合には
に相談することも出来ます。怪しいなと思ったら、お金を支払う前に一度、「#9110」か「188」に相談してから行動を起こしてもいいのではないでしょうか。