夫のDVが原因で妻が夫を殺害してしまった事例を扱った本を読みました。
以前、DVとシェルターに関連した相談を寄せられたことを思い出し勉強してみました。
DVは、身体的暴行・精神的暴行・性的暴行に大別できます。
それぞれの概要は、
・身体的暴行:殴ったり蹴ったりするなど、直接何らかの有形力を行使するもの。
・精神的暴行:大声で怒鳴ったり心無い言動等により相手の心を傷つけるもの。また無視し続ける。
・性的暴行:嫌がっているのに性的行為を強要する、中絶を強要する、避妊に協力しないなど。
このような状態(具体的にはもっと広範な実例があります)がDV被害であると言えます。
よく言われる、「なぜ逃げ出さないのか?」という疑問について説明するためのキーワードが「DV囲い込み」です。これは、暴力が繰り返されることによって被害者が無気力となり、どこに逃げても所詮見つかってしまい、同じことの繰り返しとあきらめに陥ってしまい、DV環境に留まってしまう状態のことです。しかしこのような環境から抜け出すための手段として「シェルター」があります。
いわゆる「民間シェルター」は、民間団体によって運営されている暴力を受けた被害者が緊急一時的に避難できる施設です。
現在民間シェルターでは、被害者の一時保護だけに止まらず、相談への対応、被害者の自立へ向けたサポートなど、被害者に対する様々な援助を行っています。
自分が受けている被害がDVであると認識すること。そのうえで、新たな生活に進む方向性を見つけることだと言われております。シェルターでの一時保護により大多数の方は元の生活と決別出来ているようです。
決して、元のDV環境に戻って鬱積した恨みや憎しみを爆発させてはいけないのです。最悪の事態に陥ってしまいます。