両親は、私が高校の頃に離婚をしています。
本当の離婚原因は、今でもよくわかっていません。
確実なことは、家の経済状況が悪かったことです。
3人兄弟で育ったのですが、末っ子だった私は、高校の頃から奨学金を受給していました。兄の2人は、大学から奨学金を受給していました。
私は、今でも支払いを続けています。あと数十万円といったところでしょうか。毎月、スカラネット・パーソナル(日本学生支援機構)を閲覧して、残額が減っていくのを見るのが1つの楽しみになっています。
先日、父親から住宅ローンを完済したと連絡がありました。父親は、休みなく働いていた印象があり、私が学生の頃はほとんど家にいませんでした。今考えると、必死に働いて住宅ローンの支払いをしていたのだと思います。今までお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
しかし、世の中、こんなハッピーエンドばかりではありません。
給料の減額やリストラ、病気等で住宅ローンやカードローンなどの債務を支払うことができなくなる方もいます。支払いが厳しくなってきた段階で、誰にも相談せずにご自身で解決しようとする方がいらっしゃいます。中には、放置する方もいらっしゃいます。
大事になってくるのは初期対応です。
注意していただきたいのが、住宅ローンが払えないからといって、すぐに不動産業者に物件の査定依頼を行わないことです。不動産の仲介業者は、売却依頼を受けるのに必死で、不動産の査定額を割り増しにする傾向にあります。その査定額を信じて、全額返済できると思い込み、売却活動を行っていたらまったく売れず、数カ月経過後に気が付いたら債務が膨れ上がり、取り返しがつかなくなったケースをよく耳にします。
まずは、法律の専門家(弁護士や司法書士)にご相談をお願いします。
その方の属性によっては、個人再生などが行えて不動産を売却せずに済む可能性もあります。個人再生ができない場合でも、法律の専門家の的確なアドバイスにより、任意売却や個人破産などの手続きにスムーズに移行できます。
任意売却は、不動産を売却してその売却金額を金融機関に支払い、債務を返済するということです。ただし、債務を全額返済することができないことがほとんどです。
その残りの債務はどうなるのか。任意売却すれば借金はゼロになると考えている方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。残りの債務は、毎月無理のない程度に支払っていく必要があります。支払額に関しては、その方の収入や家族構成等で変わってきますが、5千円~5万円程度の支払いが必要となります。この支払いが債務完済までずっと続きます。
また、不動産を売却しても多額の借金が残り、個人破産を選択する方もいます。この場合は、借金はなくなりますが、市税や国税の滞納金等の債務はなくなりません。
債務整理を希望される方は、1日1日がとても大事になってきます。
NPO法人「資産と暮らしの相談センター」は皆様の味方です。
ぜひ、皆様のお悩みをお聞かせください。 体育教師・板垣より