みんなの長田校長VSあなたの担任柏原
長田と柏原の出会い。もともと長田と柏原は同じ会社だったが、柏原は違う会社に移った。長田は債務整理、柏原は相続を扱うことが多かった。この2人がどうしてNPOを設立することになったのか?
長田校長、とうとう「親高校」が開校しましたね。
そうですね。準備期間中に新型コロナウィルスで大変でした。まだ収束していません。
本日は柏原先生、対談よろしくお願いしますね。
こちらこそよろしくお願いします。
長田校長は地元ボランティアを通して、さまざまな相談を受けていましたよね?
そうですね。同年代からお歴々の方までいろんなお話をさせていただき成長させていただけたと思いますし、もっと人のため、社会のために貢献したいと思っていました。
忙しそうでしたけど、うらやましかったです。
どうしてですか?
今まで、ボランティアをやりたい気持ちがあったんですが行動に移すことができませんでした。
行動に移すのはなかなか大変ですよね。
そうなんです。東日本大震災や2019年の大型台風の被害も見ているだけで、歯がゆい気持ちで、どうにか私も社会に貢献したいという気持ちが大きくなっていました。そんな気持ちを校長に相談したら…
そう。その話を聞いたら、一緒にできることをやろうって言っちゃったんですよね。
そしたら、意外とトントン拍子で準備ができていきましたね。
前向きな気持ちが準備を進めるスピードを速めることができました。
しかし親高校を準備中に、校長はお父様を亡くされましたね。
はい。私には娘がいますが、ようやく社会人になりましたので、これからは親孝行できるかなぁと思ってたんです。
長田校長は親孝行だったと思いますよ。一緒にお祭りで盛り上がってて、うらやましかったです。
一緒にお祭りを運営できて少しは親孝行できたように感じるんですけど、もっと他にできることがあったかもしれないって…
すべて満足できるほどできることって、あまりないと思います。長田校長の地元のお祭りには毎年呼んでいただいて、お神輿担がせていただいて、ありがとうございます。
いいえ。親父も賑やかなのが好きでしたから喜んでました。
私はまだ、親は両親とも健在なのですが、親孝行はできていないです。孫を連れて年に数回実家に帰ることくらいしかやっていないです。
何をすれば親孝行になるのか、わからないです。
親孝行したいと思っていても、恥ずかしい気持ちが邪魔してしまって、できないことってたくさんありますからね。でもそれって、後悔しますよ。
勇気を持って行動してみてください。
そうですよね。思い立ったらすぐに行動するようにします。子が親に対してしたいと思う気持ちもありますけど、一方通行ではなくて、親から子への気持ちを理解してこそ、親孝行ができる気がします。
そう。親孝行とは、親は子の気持ちを、子は親の気持ちを推測して、お互いがお互いを気遣うことなんだと思いますよ。何もせず亡くなってしまったら、後悔が残るだけです。
親孝行という言葉と向き合い、親子お互いの気持ちを思いやるってことですね。
そうですね。私自身、親父に対して、もっとできることはあったんじゃないかと、多少後悔の気持ちを持っているから、この親高校を成功させたいんです。
親孝行に関する情報を共有して、より良い親子関係を築けるようにサポートしていきたいですね。
設立準備中には、皆さんに対して、我々には何ができるのか、かなり話合いましたね。
私も長田校長も不動産業界で働いていますから、これを活かす形で社会貢献できれば、質の良いものになりますもんね。
私も柏原先生も馬鹿はやるんですけど、マジメなところがあって、不動産周辺の知識はお互いが勉強していたので、専門知識でみなさんのお役に立ちたいと考えていました。
しかし最終的には違う形になりましたね。
それだと普通に不動産屋の業務と変わらないから活動範囲が狭いし、ボランティアにならないし、おもしろくない。
それよりも私たちの馬鹿正直さを売りにした方が、社会貢献できるような気がしたんです。
柏原先生は何言っているんだろうと思ったけど、3回目、話を聞いたときになぜか腑に落ちた。
3度目の正直でわかってくれてよかったです。
勉強してわからないところがあると、知ったかぶりはせず、その道の専門家に相談していたからね。
この専門家のネットワークを使うってことだったんですよね。
校長の場合は債務整理の仕事だったので弁護士、私は相続が多かったので税理士もしくは弁護士だったり。
これらのネットワークはかなり持ってますからね。
知ったかぶりは、信用を失うことにつながります。校長も馬鹿正直に対応していましたよね。
インターネットの普及とともに、お客さんの知識レベルはかなり上がっていますしね。
いくら学んでも知識には限界があります。だから解らないことは、専門家に聞いてしまうということですね。
私も先生も「知らぬは一生の恥」と常に意識しています。
判らないことは判らないと正直に話すって、意外とこれ勇気いりますよね?
そうですね。でも判らないことを無理して、間違えている内容でアドバイスしてしまうと、問題は悪化しますし、信用もなくなります。
判らないことは「判らない」って言ってしまうことが大切ですね。
判る範囲で道筋をつけておいて、判らない部分は専門家にヒントをもらったうえで、解決方法を一緒に考える。
特に生活環境は十人十色ですからその人に合った解決方法もそれぞれ違うと思います。
だから一緒に考えることが必要なんです。そうすることによって早くて確実に解決できますよね。
親高校という言葉は、結構強烈です。名前負けしたくないですね。笑
学校は解らないところを聞くところです。普段、知ったかぶりが多い大人であっても、学校に行けば、解らないことを先生に素直に聞けるかもと考えたんです。
さらには、『親高校』から『親孝行』を連想してもらって、親孝行という言葉と向き合う場を作りたい。
私のように子供であり親である方には、文字通り親孝行を意識していただくことも必要ですが、親としての立場で困っていることがあれば、この学校で解決へのお手伝いができればいいなと思ってます。
もし、われわれが手に負えないことは、手に負えないと素直にお伝えして、正確な情報を教えてくれる専門家を紹介して、人々の悩みを多く解決していきたいです。
最後に、このタイミングで親高校を開校したことについてはどう思いますか?
新型コロナウィルスの影響で、周辺環境は劇的に様変わりしました。従来であれば、対面でお客様のお悩みをうかがおうと思っていましたが、しばらくはオンラインの相談窓口を中心に活動していこうと考えています。
オンラインといっても、電話、メール、チャット、テレビ電話、どれでも対応できるようにしておりますので、お気軽にお問い合わせください。